グラム染色
培養された微生物、または検体中に存在する微生物を識別するための染色に使用します。
グラム染色は、形態上類似した細菌を染色後の色によって2つのグループに識別する目的で使われています。また、グラム染色により、菌の形状、大きさ、配列を観察できます。菌に関するこのような基礎的な情報は、細菌の分類や同定に必要な試験を行うにあたっての、判断材料となります。
抗酸菌染色
均等化・遠心集菌材料を塗抹検査に供することで、検査の精度が高まります。塗抹検査は抗酸菌を検出するうえで最も手軽で迅速であり、排菌量の把握、治療経過の評価、退院時期の判断など患者管理上で必要不可欠な検査法です。 抗酸菌の染色には、蛍光法、チール・ネルゼン(Ziehl-Neelsen: Z-N)法、キニヨン法が用いられています。 蛍光法では、材料中に菌が少ない場合に抗酸菌が暗い視野の中にオレンジ色に光って見えることから見落としが少なく、観察に要する時間も短くてすみます。